根管治療とは虫歯などが原因で歯の神経が感染してしまった場合に行う治療になります。
歯の神経が入った管、すなわち根管内を物理的・化学的に洗浄し細菌や汚れを取り除くことを目的とします。
根管の中の汚れや感染した神経などは肉眼では確認しにくく、専用の器具や特殊な薬剤を使ったとしても完全に除去することはとても難しいのです。
最終的には感染を限りなく除去し、歯科材料で封鎖して閉じ込めてしまい、自分の免疫力で打ち勝つように手助けするような形になります。
マイクロスコープなどを用いて、拡大下で確認しながら除去することでこの治療の成功率を上げることが出来ます。
根管は歯によってその数が異なり、また湾曲したり枝分かれしたりと様々な形を呈します。
これはマイクロスコープを用いても完全に判断することは難しく、CT撮影を行い三次元的に確認し治療を行うことも重要になってきます。
一度、根管治療を行なったとしても、再度感染してしまうことあります。
その歯を再治療しても治る可能性は40%~70%程度と言われているので、まずは根管治療を行うような状態にしないということが何よりも大切です。