ブログ
Blog
ブログ
Blog
こんにちは、元町駅 神戸市中央区中山手通 トアロード沿いにある歯医者さん 神戸北野Nデンタルクリニック院長の中村です。
今日、日本はますます高齢化が進み自ずと持病を持つ方も増えている状態にあります。 様々な症状を抑えるためや予防するために薬を飲まれている方も多いのですが、今回はその薬が口の中へ与える影響についてお話したいと思います。
薬を飲むことで口の中などに悪影響が出るなんて意外と思われるかもしれませんが、軽いものを含めると身近な薬でも色々と影響が出ているものなのです。
①抗アレルギー薬
花粉症やアレルギーなどの諸症状を抑えるために処方されます。アレルギー反応を示すヒスタミンを抑える抗ヒスタミン作用が主な働きになりますが、アレルギー薬の中には抗コリン作用(副交感神経の抑制)を示すものがあります。安静時に優位になる副交感神経を抑制しますので、唾液の分泌も抑えてしまう可能性があります。そうすると口が渇く症状が現れますので、虫歯や歯周病のリスク・口臭などの原因になる可能性が出てきます。 アレグラやアレジオンなど最近の薬ではこの効果が抑えられていることがほとんどです。
②降圧薬 (高血圧の薬)
血圧を下げるための薬になります。高血圧薬の中にはカルシウム拮抗薬という種類のものがあり、この薬の副作用の中に歯肉増殖という作用がります。文字通り歯肉が増殖してしまい炎症を起こしやすくなったり清掃不良になりやすくなります。また、降圧薬は血管内の水分量を減らす効果があるため結果として口の中の渇きを促進してしまう可能性があります。
③抗凝固薬
血を固まりにくくする薬で、心筋梗塞や脳卒中などの血栓塞栓症の治療や予防などに使用されます。血が止まりにくくなってしまうため、日々のブラッシングなどにより容易かつ多量に出血する可能性が出てきます。その恐怖心からブラッシングを中止してしまう患者も多く、歯周病が進行してしまいさらなる出血のリスクが高まる可能性があります。 また、抜歯など外科手術時にも注意が必要で、飲まれている方はしっかりと歯科医師に報告する必要があります。
④骨粗しょう症薬
この薬はすぐに口の中に影響を及ぼすことはありませんが、長期的に投薬を受けている場合には注意が必要です。 骨粗しょう症薬の中でもビスホスホネート系の薬を長期間特に注射にて投薬されている患者に外科手術などを行うと,治癒不全を起こし顎骨の壊死などが見られることがあるのです。骨がんなどに対する治療にも用いられますので、この薬に関しても歯科医師へ相談する必要があります。全体としては1%にも満たない確率ですが症状が重いため最善の注意を払う必要があります。
などなど、日常的に服用する可能性の高い薬を取り上げてみました。 薬はご自身で思われているよりも体全体に大きな影響を及ぼしている可能性があります。 薬の副作用と気付かず様々な症状が出ていることもありますので、今一度服用している薬などご確認いただき副作用について調べてみることをオススメします!
アクセスはこちら
院長紹介はこちら
最近の投稿