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こんにちは! 元町駅 神戸 トアロード沿いにあります神戸北野Nデンタルクリニック院長の中村誠基です。
今日は大きなテーマ、虫歯 についてお話しします!
身近な疾患である虫歯。虫歯にならないように甘いものはやめよう、歯ブラシをちゃんとしましょう、などなど色んな情報があると思いますが、どうしてこのような注意が必要なのでしょうか。
歯が虫歯になるにはいくつかの要因があります。
①宿主(歯質) ②細菌 ③糖質 ④時間 といった4つの要因が重なりあうことで起こると言われています。
食物を摂取すると、食物内に含まれる糖質を虫歯菌と呼ばれるミュータンス菌(S.mutans)が取り込みます。S.mutansはそのような糖質の粘り気や、歯の表面を保護するために形成されるペリクルと呼ばれる物質を利用して歯の表面に付着します。
付着したS.mutansは強い粘着性を持つ不溶性グルカンと呼ばれる物質を産生するため歯の表面に強くこびり付きます。またこの粘着性を利用して新たな細菌の付着も促すようになります。これがいわゆるプラーク(歯垢)です。
このプラークの中で細菌は生活をしていくわけですが、その時にも周りの糖質を取り込みその代謝産物として 酸を産生します。この酸が歯に浸透すると歯が溶かされてしまい、いわゆる虫歯が出来てしまうことになるわけです。
ではどうすれば虫歯になるのを止めることが出来るのかというと、上記の虫歯になる流れをどこかで止めてしまえば良いのです。
①宿主(歯質)を強化する! そもそも虫歯になりにくいように歯質を強化してしまうという考え方です。これには皆さんご存知のフッ素が絶大な効果を発揮します。最近の市販の歯磨き粉にもほとんど含まれており、最大1450ppmまでの濃度があります。日本でもフッ素を利用し始めてから虫歯の数が激減したとも言われており、その効果は大いにあると言えるでしょう。子供のうちに高濃度フッ素を何度も日常的に塗布したり、日本ではほとんど行われていませんが水道水にフッ素を添加して摂取する(フロリデーション)行為をしすぎてしまうと、歯が白濁したり副作用がでる可能性があります。 ただ、日本においてはこの心配はほぼありませんので安心して頂ければと思います。
②細菌を排除する! ここで歯磨きの出番となります。プラークが多く形成される前に歯磨きで物理的に細菌を除去してしまい酸を産生するような時間を与えないことが重要です。また、最近は強く歯に付着しない限りは唾液などで流されたり、殺菌されることがほとんどです。食事の後にはしっかりと歯磨きを行い、細菌が付着するような環境を作らないようにしましょう。
③糖質を排除する! 甘いものを取りすぎない!ですね。ただ、全く食べないわけにはいきません。甘いものを食べることはストレス緩和にもなりますし、何より皆さんの楽しみの一つでもあるはずです。ですので、食べた後のことを考えましょう。ここでまた登場するのが歯磨きになります。 また、歯の表面にこびり付きやすいような食べ物は避けた方が良いのは事実です。キャラメルや、飴、ガムなどは歯に引っ付きやすく長く口腔内に留まってしまいます。いわば細菌が付着する時間を与えてしまうので日常的には取らない方が良いかもですね。
また、運動中に摂取するスポーツドリンクも大敵です。口の中が乾燥した状態で糖質が口の中に残ってしまうので虫歯になるリスク大です。口をゆすぐことも忘れずに行って下さいね。
今回は虫歯についてお話し致しました。ならないように予防するのが一番ですが、早期に発見し治療してしまうのも一つです。見ただけではわからないことも多いですので、ぜひ一度レントゲン検査なども含めて歯医者を受診してみてくださいね!
何かお困りごとがあればぜひ当院へご相談ください。
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