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こんにちは! 神戸市中央区中山手通 トアロード沿いにあります神戸北野Nデンタルクリニックです。
一時期、芸能人の方が罹患し注目されることとなった口腔ガンですがその病態は非常に様々です。
そこで今回は改めて口腔ガンについてお話させて頂きます。
口腔ガンとはその名の通り口の中に発生するガンのことで、舌や歯茎・口底などいろんな場所に発生します。毎年日本人だけで6000人程度罹患しているとされており、3000人程度がこの病気で亡くなっているとも言われています。
初期段階で発見できれば他のガンと同じで5年生存率は80%前後ぐらいではありますが、発見が遅れてしまうと50%ぐらいに低下します。また、口の中ということもあり切除を伴うような治療を行うと重い機能障害が残ることも多いガンとなります。
初期症状は口内炎やただれのようなもので、日常生活でも時折発生するような症状であるため気づきにくいことが多いです。口内炎などの多くは2〜3週間程度で完治しますが、ガンの初期症状では1ヶ月以上経っても治ることはなく次第に悪化していくことがほとんどです。 また、口腔ガンによる口内炎は通常のものより見た目が悪いことが多く一つの判断材料となります。
腫脹や潰瘍を伴う場合もあり強い痛みが出ることもあります。炎症部分から繰り返し出血があったり日常生活に支障が出るほどの異常がある場合には注意が必要です。
あくまで目安ですが
①1ヶ月経っても治らない口内炎がある
②次第に大きくなったり症状が強くなっている
③見た目が綺麗ではなく異常な増殖をしているように見える
④口が開きにくい、唾を飲み込みにくいなどの症状がある
⑤出血や強い痛みがある
などの症状があれば早急な歯科医院の受診をお勧めいたします。
口腔ガンの処置としては多くは切除療法が中心となります。罹患した舌や歯肉、周囲の骨なども一緒に摘出することもあります。切除した組織の多くは再生しないため、発音がしにくい、ものが飲み込みにくい、鼻に水や食べ物が流れるなどといった後遺症が残ることが多いです。 これらの改善のために歯科では手助けとなる様々な装置を作製しますがなかなか難しい治療となります。
さらに放射線療法や抗がん剤療法を併用することもあります。 放射線治療を行うとその部分への外科的処置は禁忌となるので、抜歯や歯ぐきの手術など行いにくくなる可能性があるのです。ですので放射線療法などガン治療前には歯科医院へお越しいただき前もって歯科治療を行う必要があります。
また、手術後は免疫力が低下し手術に伴う痛みなどで口腔内の清掃が困難となり炎症が起こりやすくなります。口腔内の炎症があると退院までの期間が伸びることが最近の研究から判明していますので、歯科医師や衛生士による積極的な口腔ケアの介入が重要となります。 機能障害が残る場合にはリハビリが必要となります。
ではどのようにすれば口腔ガンを予防できるのでしょうか。
口腔ガン発生に要因としては多くのガンと同じように生活習慣やストレスなどが関係していると言われています。それに加えて飲食物やタバコ、入れ歯・合わない被せ物などが原因の可能性も指摘されています。
アルコールやタバコによる過度の刺激や、入れ歯・被せ物があっておらず毎回同じ部分に口内炎や傷が出来てしまうなど口の中特有の刺激などが慢性的に続くと口腔ガンになってしまうリスクが出てきます。
口腔ガンを防ぐためには定期的に歯科医院へ通院し異常が起きていないかを確認できるような状態を作っておくことが重要です。 また、何か異常を感じた際には自己判断で受診を遅らせることなく歯科医院などを受診することをお勧めいたします。
JR元町駅 三宮駅徒歩8分 地下鉄県庁前駅徒歩7分
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