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銀歯って本当に身体に悪いの?|神戸北野Nデンタルクリニック

銀歯って本当に身体に悪いの?

 こんにちは! 神戸市中央区中山手通にある歯医者さん 神戸北野Nデンタルクリニックです!

先日、患者さんとのカウンセリングの中でこのような質問がありました。

『近くの歯医者で口の中にある金属は悪影響があるから除去した方が良いと言われましたが、本当ですか?』

実はこの話題は歯医者の中でも少し意見がわかれる話題で、かなり前から議論されているのですがハッキリした答えはありません。

歯科金属が及ぼすとされている悪影響やデメリットについて最近の見解からご説明させて頂きます!

 

銀歯は虫歯になりやすい

 これはある程度本当です。歯や金属は熱で膨張し、冷えると収縮しますが歯と金属ではその膨張率に差が出てきます。その膨張率の差により、食事や飲み物を飲む度に歯と銀歯の間に少しつづ隙間が出来てしまうと言われています。その隙間から新たに虫歯が発生するのです。 また、銀歯は基本的に保険診療であるため、保険で認められている材料を使う必要があります。自費治療と比較して型取りや、模型時に使用する石膏などでも精度に違いが出ますので、装着時点でよく見るとフィットが悪くなることも多いです。 ただ、最近では技術も向上していますので物凄く悪い、というわけではありません。

②アマルガムなどの歯科金属は身体に悪い!

 これも半分本当で半分嘘です。 今では使われることはほぼ無くなりましたが、一昔前までは詰め物にアマルガムという金属が使われていました。アマルガムには人体に有毒な水銀が使われており、長年口の中にあると次第に溶け出し身体に悪影響があるとして、現代において使用が問題視されていました。 というのも少し昔の話となります笑  

結局、アマルガム中の水銀は非常に安定しており口の中に溶け出すことはまずない、ということがわかっています。

ですのでアマルガムが口の中にあっても心配する必要はありません。ただ、黒っぽい金属であるため見た目の悪さが目立ちますのでその改善のためにセラミックなどに変更することは良いと思います。

 しかし、最も注意すべきはアマルガムを取り外す時です。基本的には少しアマルガムを削って取り外すのですが、この削った時に発生する蒸発した水銀と、削り粉が有毒なのです。 身体のみならず、この粉が水道などに流れると環境汚染に繋がると言われています。 ですのでアマルガムを取り外す際には万全を期すため、口腔外バキューム・ラバーダムの使用、もしくは頻繁にうがいを促す、などの対策が必要となります。

 

③金属が原因で歯茎が腫れる?

 これもおおむね本当です。 まず金属が原因で歯茎が腫れる理由の一つとして金属アレルギーが挙げられます。 腕時計やベルトなどの金属で皮膚に痒みが出たりするように、歯茎でも同じようなことが起こります。 歯科金属はアレルギーの原因になりやすい金属も多いため気付かぬうちに発症している方も中にはいらっしゃいます。 歯医者で金属の詰め物を入れてから、歯茎が腫れる、口の中があれる、などの症状がある場合には注意が必要かもしれません。 

 また、虫歯が深かったときに金属での治療を行なった場合にも症状が出ることがあります。 歯茎の中にまで虫歯が進んでいた場合に、金属の詰め物をすると結果として歯茎の中にまで金属が入り込んでくる状態となります。金属は自分の身体のものではないので、身体が拒絶反応(厳密いうと違いますが💦)をしてしまい絶えずその部分で炎症が起こることがあります。身体が反応するかどうかの基準として生体親和性というものがありますが、金属はこの親和性が低いのです。 

 歯周病の治療をしてもなかなか治らない、同じところから必ず出血する、など症状があれば一度相談してみましょう。

 

以上、歯科金属についてのお話でした。デメリットばかり挙げましたが、保険診療ですので安く治せるという点、金属自体は硬いので割れにくいという点、大きい詰め物や被せ物に利用できる点などメリットもたくさんあります!

治療法について悩む時にはぜひ一度ご相談くださいね!

 

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