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インプラントって実際のところどうなんですか?|神戸北野Nデンタルクリニック

インプラントって実際のところどうなんですか?

 こんにちは! 三宮 元町 トアロード沿いにあります神戸北野Nデンタルクリニックです!

虫歯や歯周病で歯を失ってしまった。 歯医者に相談に行ってインプラントを勧められたけど実際のところどうなんだろう….

インプラントは高額だし歯科医が儲けるために勧めているに違いない!

とインプラント治療を勧められた患者さんは一度は思ったことがあるのではないでしょうか。

保険のブリッジ治療だと数万円程度で済むところをわざわざ高額なインプラントをオススメするからには何か裏があるに違いない。 今日はそんな裏とインプラントの現状をお話しいたします。

 

 まず、インプラントですが図のように骨の中にインプラント体と呼ばれるチタン製のスクリューを埋め込みます。

インプラント図式 元町 三宮 神戸北野Nデンタルクリニック

そのスクリューに被せ物を装着しさらにネジで取れないように固定するのがインプラント治療です。

ブリッジのように周りの歯を削ることなく、さらに入れ歯のように見た目が悪くならずに、歯を入れることができる非常に画期的な治療になります。

 ただ、なぜかあまり良いイメージのないインプラント治療。これは一体なぜなのでしょうか。昔と今のインプラントの違いや現状を含め解説していきます。

 

 ①自費治療であるため医療費が高額になってしまうこと。 高額なことから歯科医師が儲けるために積極的にインプラント治療を勧めている、と巷やネットで囁かれ続けているのです。。(昔のトレンディドラマの影響もあって歯科医師はなんとなくチャラチャラして金儲け主義だ、というイメージが今も残っているようです笑)

実際のところ、高額なことは確かなのですが周りの歯を傷つけずに歯を入れられること・品質や機能性・見た目なども考慮すると金額に見合った治療だと私は考えています。 失ってしまうと2度と手に入れることの出来ない歯を、本物ではないにしろ再び手に入れることの出来る治療法ですので十分金額に見合った価値があると思います。

 実はインプラントの治療も安く済まそうと思うと可能ではあるのです

ただ、その分インプラントの品質を妥協したり、純正品ではないネジや材料を使ったり、仮歯での調整を行わない、最終の被せ物のクオリティを妥協するなどどこかに皺寄せがきてしまいます。 なんとか工夫して品質を下げずに価格を下げているクリニックもあるとは思いますが、最も良い素材を使い、最も良い調整を行い、最も良い被せ物を仕上げるとなると金額を抑えて提供するには無理が出てくると私は考えています。

 ですのでこの病院は高いから金儲け主義だ!とはどうか思わず、高いからには何かしらの理由があるんだと思っていただけると幸いです。(ただ安くても良い治療を行なっている医院もたくさんあります。)

 

 ②インプラントは危険で痛いし長持ちしない、という時代があったこと。  今は手術前にほぼ確実にCT撮影を行い安全面に最大限配慮するようになったので大丈夫なのですが、昔は二次元的なレントゲンのみで判断するしかありませんでしたので、神経や血管を傷つけてしまうリスクが高かったこともありました。血管損傷による死亡事故なども発生しています。

 また、昔のインプラントは今のようにスタイリッシュで小さいものではなく、とにかく骨に引っかかるように大きな形をしていたこともあるのです。

これはブレードインプラントと呼ばれるもので(僕も実物を手に取ったことはありません…..)今のインプラントと比べるとその違いは一目瞭然ですね。

大きなインプラント体を骨に入れるわけですので、それに伴い術後の痛みや腫れが今よりは大きかったと聞いています。

また、当時はまだまだインプラントは発展途上であったため材質や性状などが研究され切ってはいませんでした。ですのでインプラントが折れてしまったり、感染してしまうことも多く治療が上手くいきにくかったことも事実です。

おそらくこの時代の噂や口コミが今なお残っていることでインプラントへの悪いイメージがあるのではないでしょうか。

 

 ③歯科医師による説明不足です。 当院に来院される方の多くが、『他院でインプラントを勧められたけど、説明がよくわからなかった』、『他の治療法の説明がなく、とにかくインプラントを勧められた』、など歯科医師による説明不足を訴えておられます。  そりゃ突然、高額なインプラント治療を勧められたら納得出来ないですよね。

 インプラント治療を行うには十分な知識と経験、診断力が必要とされます。しかし、インプラントに関しては大学教育でもあまり深くは習いませんし歯科医師免許以外の特別な資格はいりません。 大学在学中や研修医期間でもインプラントに触れる機会や、ましてや手術を担当することはまずありませんので、ほとんど経験にないまま臨床の現場に放り出されます。

 その後、どのようにインプラントの経験を積むかというと、企業などが主催しているセミナーや実習で模型に対する実習を行い講義を聞くだけです。もしくはインプラントの経験のある先生のもとへ出向き見学や補助を行い学ぶ、といった感じです。

 ほとんどの先生は実習だけでは不安なので、ここからすぐには手術などの行動は起こさず、繰り返し練習をしたり、見学や補助、指導を受けながらやがて一人で手術が出来る様にステップアップしていくのですが、中にはいきなり一人でオペを行う先生もいると思います。その場合、経験のなさや自信のなさから説明が疎かになったり不十分になってしまう可能性などもあるでしょう。  全ての先生が不誠実ではありませんが、こういった背景もあり手術を行うドクター毎のレベル差が生まれインプラントへの疑心が生まれていると推測されます。

 

 

 以上、色々と説明いたしましたがインプラントの現状をまとめると

・今はCTなど技術が発達し安全にインプラント手術が行えるようになった

・インプラント自体も洗練され痛みや腫れは少なくより長持ちするように変わってきた

・インプラントのための資格はないため、誰でもインプラントが行えるので歯科医師の技術や知識のレベルの違いがある

ですので、経験豊富で説明の上手い先生の下であれば比較的安全にインプラント治療が受けられる時代になったと思います。ただ、皆さんが聞いているトラブルが起こることも事実ですので、インプラント治療を受ける際には歯科医師からしっかり説明を受け、安易に安いインプラントに飛び付かず、安心だと感じた歯科医院で治療を受けることをおすすめ致します。

当院ではインプラント前にはCT撮影や必要に応じて技工士などのミーティングを行い。より安全により機能的で美しいインプラント治療ができるよう最大限努力しております。 もし不安や疑問をお持ちの方は是非一度ご相談にお越しくださいね。 しっかりとご説明させていただきます。

 

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