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ほんとは怖い?歯茎の腫れについて|神戸北野Nデンタルクリニック

ほんとは怖い?歯茎の腫れについて

 こんにちは、神戸 北野 元町駅 トアロード沿いにあります神戸北野Nデンタルクリニック院長の中村です。

今日は歯茎の腫れについてお話しさせて頂きます。

歯茎が腫れてしまう原因にはいくつかあります。

  ①歯周病が原因となる腫れ

  ②歯の神経、根管部の感染に伴う腫れ

  ③親知らずが原因の腫れ

  ④全身疾患が原因の腫れ

    など、様々な原因が考えられます。

 ①の歯周病は主な原因の一つで、歯茎に感染が起こり膿が溜まることによって生じます。ただ、よっぽど重度の歯周炎でないと起こる可能性が低いです。この場合は腫れに応じて切開・投薬治療を行なった後、しっかりとした歯周病の治療が必要となります。   また、歯ブラシやフロス、歯間ブラシなどを誤って歯茎の深くまで入れてしまい、食べかすを歯茎の奥へ押し込んでしまったり、歯茎を大きく傷つけてしまうと起こることもあります。これは一時的なことが多く、1週間程度で治ることがほとんどです。

 ②の根管部の感染は非常に厄介です。いわゆる根っこの病気がこれにあたります。一度神経の治療をした歯や、大きな虫歯が原因で神経が感染し死んでしまい、膿が根っこの先端に溜まってしまった状態です。根っこの先端ぐらいの歯茎がニキビのように丸く腫れたりするのが特徴です。この場合には被せ物や詰め物を外し、再度感染した根っこを治療する必要があります。この治療は時間がかかることが多く完全に治癒させるのは難しいことも多いです。

 ③の親知らずは20〜30代の人に多い傾向があります。埋まっていた親知らずが少しだけ顔を出すと、その部分が虫歯になったり、食べかすが親知らずと歯茎の間に入り込んでしまい感染を起こしやすくなります。多くは切開・投薬治療にて治りますが、稀に感染が首や頰の方まで広がることがあって、呼吸困難になったり、食事をするのが困難となり命に関わる危険性が出てきます。その場合には開業医では対処することが難しくなり、大学病院などで救急処置を行うこともあります。親知らずと甘く見ず、腫れたら確実に歯科医院へ行くようにしてください。また、切開などの処置後も経過観察に訪れるようにしてください。

 ④は少し稀です。がんや糖尿病、白血病など体の免疫機能が低下しやすい状態になると少しの刺激が感染へつながることがあります。この場合は積極的に歯周病ケアを行い少しでも感染の機会を減らすことが重要となります。また、てんかんや高血圧の治療に使う薬でも歯茎が腫れる(増殖する)ことがあり、この場合もケアが必要となります。

 

 以上が主な原因となります。多くはブラッシング不足によるプラークコントロール不良が原因ですが、根っこの感染や親知らずなどやむを得ないものもあります。歯茎の腫れであっても命に関わる危険性がありますので異常を感じたらすぐ歯科医院の受診をおすすめします!

 

 

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